[28日 ロイター] – 米アップルが28日発表した第4・四半期決算(9月25日まで)は予想を下回った。供給網の制約で売上高が60億ドルの影響を受けたことが響いた。クック最高経営責任者(CEO)は、影響は年末商戦を含む10─12月期に一段と悪化する恐れがあると警告した。
7─9月期の売上高は834億ドル、1株当たり利益は1.24ドル。リフィニティブがまとめた予想は売上高が848億ドル、1株利益が1.24ドルだった。
決算発表を受け、時間外取引でアップルの株価は約5%下落している。
クックCEOは、7─9月期は供給網の制約による影響と、東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大による製造への影響が予想より大きかったと指摘。東南アジアでの製造は10月末までには「大きく改善した」としながらも、半導体不足は解消しておらず、アップルの「ほぼ全ての製品」が影響を受けていると述べた。
7─9月期は主要2部門で売上高が予想に届かなかった。
iPhoneの売上高は389億ドルと、リフィニティブがまとめた予想の415億ドルに届かなかった。
アップルウオッチやエアポッドなどで構成するアクセサリー部門の売上高は88億ドルと、予想の93億ドルを下回った。
一方、iPadの売上高は83億ドル、パソコン「Mac(マック)」は92億ドルと、それぞれ予想の72億ドルと92億ドルを上回った。
動画・音楽配信などのサブスクリプションサービスなどを含むサービス部門の売上高は183億ドルと、26%増加。予想の176億ドルを上回った。
中国での売上高は83%増の146億ドル。
7─9月期は株主に240億ドルを還元した。