[ニューヨーク 23日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が約1年4カ月ぶりの高値水準で推移した。バイデン大統領によるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の再任指名を受け、22年に利上げが行われるとの見方が強まった。

ユーロは1年4カ月ぶりの安値から切り返した。IHSマークイットが23日発表した11月のユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が55.8と、10月の54.2から上昇したことを受けた。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替アナリストは、パウエルFRB議長の再任指名について市場では「ややタカ派的」と受け止められ、金利先物市場が見込む利上げ時期は7月に傾きかけていたが、6月に前倒しされたと述べた。

IHSマークイットが23日公表した11月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は56.5と、10月の57.6から低下した。労働力や原材料の不足が重しとなった。

ドル指数はほぼ横ばいの96.461。オーバーナイトでは96.61と1年4カ月ぶりの高水準を付けた。

ユーロは0.16%高の1.1251ドル。序盤には1.1226ドルと1年4カ月ぶりの安値を付けた。

ドル/円は115.08円と4年半ぶり高値。

米ドル/カナダドルは1.2744カナダドルと7週間ぶりの高値を付けたが、その後は1.2682カナダドルまで下落した。

ニュージーランド(NZ)ドルは0.13%安の0.6951米ドル。NZ準備銀行(中央銀行)は24日に10月の利上げに続き0.25%ポイントの利上げを行うと予想されている。

トルコリラは対ドルで15%下落。エルドアン大統領が最近の大幅な利下げを擁護し、「経済独立戦争」で成功する決意を示したことが材料で、1日の下落としては過去2番目の大きさとなった。

暗号資産(仮想通貨)ではビットコインが2.4%高の約5万7644ドル。イーサは6.41%高の4357ドル。

ドル/円 NY午後4時 115.15/115.16

始値 114.95

高値 115.15

安値 114.85

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1250/1.1251

始値 1.1241

高値 1.1271

安値 1.1235