マカオのカジノ関連会社、太陽城集団(サンシティー・グループ・ホールディングス)は10日をもって、カジノに上客を案内するいわゆる「ジャンケット」業務を終了したと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中国当局による締め付けが続く中、同社では最高経営責任者(CEO)の周焯華氏が逮捕されている。
ジャンケット業務を手掛ける同社部門は社内文書で、他のカジノとの提携が止められ、自社システムは法的手続きのため停止されており、運営できないと説明。社内文書をブルームバーグ・ニュースが確認した。
太陽城の従業員には10日遅く通知され、その後の対応に関しては何の発表もないと、同関係者が部外秘の情報だとして匿名を条件に語った。捜査に伴い同社のシステムと口座が凍結されており、従業員はまだ11月の給料を受け取っていないという。
太陽城の担当者に通常の営業時間外にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。
原題:Macau’s Suncity Said to Have Ceased Its Junket Operations(抜粋)