【ベルリン時事】ドイツ連立与党の緑の党は29日にオンラインで党大会を開き、新共同党首に昨年9月の連邦議会(下院)選で初当選した女性のリカルダ・ラング氏(28)と、イラン系移民のオミット・ノウリポアー氏(46)を選出した。

 ラング氏は、虐待を受けた女性らの保護施設で働いていたシングルマザーの下で育ち、2012年に18歳で緑の党に加入。19年から副党首と、党の女性政策の広報責任者を務めていた。党内でも左派に属し、女性の権利向上を重視しているほか、両性愛者であることも公言している。

 ノウリポアー氏はテヘラン生まれで、1988年に13歳で家族とともにドイツに移住。マインツ大学で哲学や政治学などを学んだ。06年から下院議員を務め、外交政策に詳しい。イラン国籍は放棄できないため、今もドイツとの二重国籍という。