【ワシントン、ベルリン時事】フランス大統領府は21日、マクロン大統領がバイデン米大統領、プーチン・ロシア大統領とそれぞれ電話会談し、米ロ首脳会談の開催を提案したと発表した。ロシアがウクライナに侵攻しないことを条件に、米ロ首脳は会談開催で原則合意した。ただ、日程や場所には触れていない。
サキ米大統領報道官も声明を出し、バイデン氏が首脳会談開催に原則同意したことを確認。「米国は侵攻が始まる瞬間まで外交的解決を追求する」と説明する一方、ロシアがウクライナに侵攻した場合、強力な経済制裁を科すと改めて警告した。
マクロン氏は20日、米ロ首脳と電話会談を重ね、プーチン氏とは同日中に異例となる2回の電話協議を行い、仲介役を担った形だ。これに先立ち、ブリンケン米国務長官は20日のCNNテレビで、バイデン氏がプーチン氏との会談に臨む用意があると述べていた。
侵攻がない限り、24日には米ロ外相会談が開かれる予定で、首脳会談に向けた調整が行われる見通し。侵攻回避に向け、各国首脳はぎりぎりまで外交努力を続ける構えだ。