21日の貴金属市場で金相場が上昇した。親ロシア派武装勢力が独立を宣言していたウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州をロシアのプーチン大統領が共和国として承認したのを受けて買い膨らんだ。
金相場はニューヨーク時間21日午後3時46分(日本時間22日午前5時46分)時点で0.4%高の1オンス=1905.23ドル。ロシアがウクライナに侵攻した場合は首都キエフだけでなく、複数の都市を標的にする恐れがあると米国が同盟国に伝えた後には一時1908.34ドルと、昨年6月3日以来の高値を付けていた。
ブルームバーグのドル・スポット指数はほぼ変わらず。銀とプラチナ、パラジウムも上昇した。
UBSグループのアナリスト、ジョニ・テベス氏はリポートで「今のところ、金相場が一段高になる可能性は排除できない。モメンタム買い(や売買機会を逃す不安)で1900ドルを超える動きに短期的に弾みが付く公算が大きい」と予想。「次に注目される水準は1920ドルと1950ドルだろう」と述べた。
原題:Gold Gains as Putin Recognizes Ukraine Separatist Republics(抜粋)