[モスクワ 23日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は23日、外交の道は常に開かれているが、自国の安全保障上の利益を優先し、困難な国際情勢に直面する中で軍備強化を進めると表明した。
毎年恒例の「祖国防衛の日」に合わせてビデオ声明を発表した。ウクライナを巡る西側諸国との対立には直接言及しなかった。
「ロシアは常に直接的で誠実な対話にオープンであり、最も複雑な問題に対する外交的解決策を模索する用意がある」と語った。
「しかしロシアの利益と国民の安全には制限がない。従って軍の強化と近代化を続けていく」とした。
ロシアは困難な国際情勢の中にあり、北大西洋条約機構(NATO)の東進などによる脅威に直面していると指摘。「全ての国を守る平等で不可分の安全保障に基づくシステムの構築を求めているが、ロシアの訴えには依然として応答がない」と述べた。