[ニューヨーク 24日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが約2年ぶりの高値に急伸。ロシアがウクライナへの侵攻を開始したことで、投資資金が安全資産に向かった。ロシアルーブルは過去最安値水準に急落した。
ドル指数は0.869%上昇。上昇率は米市場が新型コロナウイルス感染第1波の影響を受けた2020年3月以降で最大となった。一時97.740と20年6月30日以来の高値を付けた。
バイデン米大統領が銀行を含むロシアへの新たな制裁措置を発表するとドルはやや弱含んだ。
シルバーゴールドブル社のFX・貴金属リスクマネジメント担当ディレクター、エリック・ブレガー氏は「多くの人が人生で初めて見るような大きな地政学的展開があり、古典的なリスクオフの動きだ」と述べた。
ロシアルーブルは4.51%安の1ドル=84.96ルーブル。一時89.986ルーブルと過去最安値を付けた。
ドルは対スイスフランで0.77%上昇。対円では0.54%高の115.61円となった。
ドルはスウェーデンクローナ、ハンガリーフォリント、ポーランドズロチなどに対しても大きく上昇。それぞれ1.13%、3.11%、2.85%上昇した。
ユーロは0.95%安の1.1202ドル。ポンドは1.10%安の1.3393ドルだった。
暗号資産(仮想通貨)ではビットコインが1.22%安の3万7067.89ドル。イーサは2.21%安の2560.77ドル。
ドル/円 NY午後3時 115.68/115.71
始値 114.77
高値 115.69
安値 114.62
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1185/1.1189
始値 1.1172
高値 1.1212
安値 1.1107