ロシア中央銀行は28日、主要政策金利を20%に引き上げると発表した。2003年以来の高い水準となる。従来は9.5%だった。同中銀も対象に含まれる西側諸国の広範な制裁による影響から自国経済を防衛する一環として、資本フローに対する規制も設けた。

  ロシア中銀は現地時間午前10時(日本時間午後4時)のルーブル取引開始前に利上げを発表。ブローカー各社に対しては、28日からモスクワ取引所で外国人による証券売却を一時的に禁じた。禁止措置がどの証券に適用されるのか具体的には言及しなかった。ロシア当局はまた、輸出業者向けにハードカレンシーの外貨収入の強制売却措置も導入した。

  米国や欧州連合(EU)はロシア中銀が積み上げてきた6400億ドル(約74兆円)相当の外貨準備の多くへのアクセス阻止で合意。ロシア側による今回の措置は、西側諸国の最新制裁後にロシア側が講じた対策としては最も強力なものとなる。

  ロシア中銀によると、ナビウリナ総裁がモスクワ時間午後4時に説明する。

  コメルツ銀行のストラテジスト、ウルリッヒ・ロイトマン氏は「ロシア当局はパニックを防ぐため、同国証券の投げ売りを阻止する必要がある」と分析。「長期的には確かにマイナスに作用する措置だが、さらなるルーブル暴落リスクを考えるとロシア当局はこちらの方がましと受け止めているように見受けられる」と述べた。

原題:Russia Hikes Rates to Highest Since 2003, Adds Capital Controls(抜粋)