[東京 28日 ロイター] – 財務省と金融庁、日銀は28日、国際金融資本市場に関する情報交換会合を開催した。3者会合の開催は2021年1月7日以来、1年1カ月ぶり。神田真人財務官は会合後、ウクライナへの軍事侵攻に踏み切ったロシアへの金融制裁強化を巡って「G7(主要7カ国)と連携して適切に対応する」と、省内で記者団に述べた。
3者会合は昨年10月の岸田内閣発足以降では初めて。ウクライナへの軍事侵攻で金融・資本市場が不安定化する現状に対処し、情報を共有した。神田財務官は「市場の安定は極めて重要」とし、今後も動向を注視する考えを示した。3月1日にG7財務相・中央銀行総裁が行われるとの見通しも示した。
ロシアの複数の銀行を国際銀行間通信協会(SWIFT)から排除する措置に日本も加わることを決定したことに関し、「日本(の参加)が遅れたとの認識はまったくない」との考えも述べた。
会合には、財務省の神田真人財務官、小野平八郎総括審議官、金融庁の中島淳一長官、天谷知子金融国際審議官、日銀の内田真一理事、清水季子理事が出席した。