[ブリュッセル/ベルリン 28日 ロイター] – 欧州連合(EU)高官は28日、3月の非公式EU首脳会議でウクライナのEU加盟を巡る討議が行われる可能性があると述べた。
同高官は匿名を条件に、こうした討議はロシアとの紛争の解決に向け重要である可能性があると指摘。ただプロセスはまだ開始されていないとし、先走ることがあってはならないと述べた。
この日は、ミシェルEU大統領、欧州委員会のフォンデアライエン委員長、マクロン仏大統領、ショルツ独首相が夕方にパリで会合を開く。同高官は、ウクライナのEU加盟を巡る問題は当然、この会合で取り上げられるとし、3月10─11日の欧州理事会の非公式会合で討議される可能性があるとの見方を示した。
スロベニアのヤンシャ首相は、ウクライナのEU加盟を「完全に支持する」と表明。チェコのフィアラ首相は、ウクライナがEUに歓迎されていると明確なメッセージを示す必要があると述べた。
ドイツのベーアボック外相は、EU加盟は数カ月で行えることではないとしながらも、ウクライナは欧州の一部で、EUは歓迎すると表明。加盟はウクライナをロシアから切り離すEUの意図を示すものではなく、多くのウクライナ国民の意図を反映するものとの考えを示した。