[ジュネーブ 1日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は1日、ウクライナに侵攻したロシアの攻撃が病院や学校、住宅にも及んでいるとし、ウクライナにおける「ロシアの人権侵害と国際人道法違反が時間と共に拡大」していると非難した。

ブリンケン長官は国連人権理事会向けのビデオ演説で「われわれはプーチン大統領が無条件でこうした行動をやめるべきという断固かつ結束したメッセージを送る必要がある」と強調した。

3日に国連人権理事会で予定されるウクライナ情勢を巡る緊急討議では、ウクライナ政府と同盟国による決議に基づき違反行為に対する国際的な調査委員会が設置される見通しで、「証拠文書の作成や説明責任を確実にするための重要なステップ」と述べた。

さらに「ロシアが攻撃を人権擁護と不当に正当化する試みを拒絶する必要がある」と強調した。

ゼヤ米国務次官(民主主義・人権担当)は記者団に対し、ロシアのウクライナ侵攻が「人権と人道的大惨事をもたらした」という見方を示した。

米ホワイトハウスのサキ報道官はFOXニュースとのインタビューで、ウクライナ侵攻を続けているロシアが戦争犯罪を犯したかどうかを注視し、精査していると明らかにした。

また、ブリンケン長官は演説で、中国が「新疆ウイグル自治区でジェノサイド(大量虐殺)と人道に対する犯罪を続けている」と非難した。