ロシアのラブロフ外相(右)とイランのアブドラヒアン外相(左) Photograph: AFP/Getty Images

ロシアがイランと合意している原子力関連の供給合意に、ウクライナ侵攻に関する制裁が影響を与えることはないと、米国はロシアに「書面で保証」した。先週停止したイラン核合意再建交渉の再開につながる可能性があり、原油価格はこれを受けて下落した。

イラン核合意再建交渉が停止、「外的要因」-イランは前向き姿勢示唆

  世界最大の原子力企業、ロシア国営ロスアトムへの制裁を米政府が検討していることは、複数の米当局者が確認している。その数日前、ロシアのラブロフ外相は制裁がイランとの合意を妨害することはないとの保証を要求していた。

  ラブロフ外相は15日、モスクワでイランのアブドラヒアン外相と会談後、「保証の意向を書面で受け取った」と発言。合意において「想定される全てのプロジェクトと活動に信頼できる保護を与える」保証だと説明した。

  米国務省のプライス報道官はこの後、イラン核合意再建の一環として承認済みの原子力プロジェクトについて、その関与を理由にロシアに制裁を発動することはないと述べた。2018年にトランプ前政権が破棄した合意を再建させるため、米国はなお交渉を継続する用意があると記者団に話した。

原題:Russia Says U.S. Sanctions Won’t Impede Iran Atomic Business (1)(抜粋)

U.S.: Wouldn’t Sanction Russia for Actions Taken in Iran Deal(抜粋)