[ニューヨーク 18日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、薄商いで地合いが不安定な中、ドルが2年ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が50ベーシスポイント(bp)の利上げを複数回実施するとの見方を背景に米債利回りが上昇したことを受けた。
イースタマンデーで香港、欧州、オーストラリア、ニュージーランドが休場となり、商いは限定的だった。
米金利先物市場が織り込む、来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50bpの利上げが決定される確率は96%。年内の累計利上げ幅は約215bpと見込まれており、ドルの支援材料となった。
ドル/円は126.98円と20年ぶりの高値を更新した。終盤は0.3%高の126.93円。
米10年債利回りは2.884%と3年ぶりの高水準を付けた。
ドル指数は100.86と20年4月以来の高値まで急伸。終盤は0.3%高の100.77。
マネックスUSAのFXトレーディング・ディレクター、フアン・ペレス氏は「過去にはFRBによる引き締めサイクルでドルが下落するという展開が確かにあったが、現時点ではドルが急落するような楽観論はほぼ出ていない」と述べた。
一方、ユーロ/ドルは欧州中央銀行(ECB)による利上げ時期が不明確なことが重しとなり0.3%安の1.0782ドル。先週には1.0758ドルと20年4月以来の安値を付けていた。
ドル/円 NY終値 126.97/127.01
始値 126.61
高値 127.00
安値 126.44
ユーロ/ドル NY終値 1.0780/1.0784
始値 1.0799
高値 1.0814
安値 1.0771