【ワシントン=田島大志】米政府は19日、ロシアによる侵略が続くウクライナに対する7億7500万ドル(約1060億円)の追加軍事支援を発表した。新たに高性能センサーを備える偵察用無人機「スキャンイーグル」15機を供与する。

 バイデン政権発足後の支援総額は、106億ドル(約1兆4500億円)に上った。レーダーを探知して破壊する高速対放射線ミサイル「HARM」や、105ミリ 榴弾りゅうだん 砲16基と砲弾3万6000発、対戦車ミサイル「ジャベリン」1000基、耐地雷用の防護車40台、地雷除去装置も提供する。

 米国防総省高官は19日、「無人機による最前線での偵察能力を高め、露軍が大規模な地雷敷設を行う南部と東部で、部隊を輸送するための弾力的な能力を手に入れることができる」と記者団に説明した。