Vildana Hajric、Muyao Shen
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが30日、再び2万ドルの大台を割り込んだ。米金融当局者のインフレに関するタカ派姿勢や、景気減速が引き続き高リスク資産の重しとなっている。
ビットコインはこの日、一時2.3%下落し1万9723ドルを付けた。2万ドルをわずかに瞬間的に上回る場面も見られたが、その後軟化し、ニューヨーク時間午後5時(日本時間31日午前6時)時点で0.5%安。イーサやポルカドット、ドージコインなど、他の仮想通貨も安い。
アンバー・グループのマネジングパートナー、アナベル・ファン氏は、先週末に開かれたジャクソンホール会合(米カンザスシティー連銀主催シンポジウム)でパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長がタカ派姿勢の強い講演を行い、インフレ率の単月の改善だけでは2%目標への回帰に十分と言えないと指摘した点に言及。「インフレ問題が『制御された』と見なされるまで追加利上げに市場が直面することを示唆する発言だった」と述べた。
原題:Bitcoin Falls Below $20,000 as Hawkish Fed Continues to Weigh
Bitcoin Rises Above $20,000 Level Before Falling(抜粋)