[東京 30日 ロイター] – 財務省は30日、国債費要求額の算出根拠となる想定金利について、2023年度分を1.3%に引き上げたことを明らかにした。同省幹部が記者団に語った。

要求段階での金利引き上げは2007年度以来という。不測の事態に備えた1.1%に0.1%を上乗せする予算要求が続いていたが、次年度分では、直近までの10年債利回りの平均推移(0.15%)を切り上げて加味した。22年度要求時は1.2%としていた。

同省幹部によると、要求段階では2007年度に2.7%から2.9%に引き上げた例がある。国債費は、利払いに影響しないよう多めに要求するケースが多く、予算編成時は例年1.1%に見直している。