[6日 ロイター] – ロシアのレシェトニコフ経済発展相は6日、国内経済が今年は2.9%のマイナス成長となり、2024年にプラスに転じるとの見方を示した。ロシアの通信社が伝えた。
タス通信によると、経済発展省は基本シナリオとして、23年の国内総生産(GDP)が0.9%縮小すると予測している。先月発表された予想は2.7%減だった。
レシェトニコフ氏は、早ければ今年末から経済が四半期ベースで成長する局面に戻るとし、23年の縮小予想は高いベース効果によるものと指摘した。
経済発展省は24年の成長率を2.6%と予想し、8月時点の見通し(3.7%)から引き下げた。レシェトニコフ氏は、25年以降はGDPが年間3%を超える成長軌道に乗ると述べた。
同省は先月、22年の成長率をマイナス4.2%、23年はマイナス2.7%と予想していた。
レシェトニコフ氏は、ロシア経済がウクライナ侵攻を巡る欧米の制裁の影響をうまく切り抜け続けているため、予想が改善されたと分析した。