[北京 6日 ロイター] – 中国の習近平国家主席は6日、米国との緊張が高まっているのを背景に、中核技術の飛躍的な発展に向けて国家主導体制を強化すると述べた。中国の国営メディアが報じた。
習氏は最高指導部の会合で、中国が中核技術開発のメカニズムを向上させ、技術革新での共産党の指導力を強化すると語った。
最高指導部は中核技術の飛躍的発展を推し進めることを目指した「新全国体制」を向上させるための指針を決めた。
習氏は「われわれは主要な問題に努力を集中できるわが国の社会主義体制の著しい利点を十分に発揮し、主要な科学技術革新に対する党と国家の指導を強化すべきだ」と表明。中国は市場メカニズムを信頼し、資源配分を向上させ、国家戦略に集中すべきとの考えも示した。
公表した「新全国体制」は中国の政治体制に依拠しながら国家資源で技術プロジェクトを支援するとともに、外国の「締め付け」を打破し、1960年代の核爆弾開発の成功を生かすとしている。
米政府は中国に対して最先端半導体の一部の輸出を禁止する動きを見せ、2つの経済大国間の緊張が激化している。
習氏はエネルギーや水、穀物、土地、鉱物、原材料等の資源の利用効率を高め、利用方法の転換を加速させることも約束した。