[ウラジオストク(ロシア) 6日 ロイター] – ロシア国営ガスプロムのヴィタリー・マルケロフ副最高経営責任者(CEO)は6日、ロイターに対し、天然ガスパイプライン「ノルドストリーム1」を通じた欧州へのガス供給再開の見通しについて、独シーメンス・エナジーがパイプラインの欠陥を修理するまで再開しない考えを示した。

マルケロフ氏はガス供給再開時期についての質問に「シーメンスに尋ねた方がいい。先にシーメンスが修理をすべきだ」と述べた。

ガスプロムは2日、ノルドストリーム1に関連するポルトバヤ圧縮機ステーションで主要ガスタービンの油漏れが見つかったとし、修理されるまで同パイプラインを介する欧州へのガス供給は再開されないと発表した。

一方、ノルドストリーム1のタービンのメンテナンスを行ってきたシーメンス・エナジーは6日、ガスプロムの状況説明を理解できないと指摘。文書で「このような漏れは通常、タービンの運転に影響を与えることはなく、現場でふさぐことができる」としている。

欧州連合(EU)は、タービン問題についてのガスプロムの説明は口実と見なしている。