[オスロ 12日 ロイター] – ノルウェーと欧州連合(EU)は欧州のエネルギー危機解決案についてより緊密に対話することで合意した。
欧州委員会のフォンデアライエン委員長と電話会談したノルウェーのストーレ首相は声明で「われわれはオープンマインドで協議に臨むが、天然ガスの上限価格構想には懐疑的だ。欧州のガス不足という根本的問題は上限価格で解決できないだろう」と述べた。その上で「いまある提案についてEUとより緊密な対話をすることに合意した」と説明した。
先週開催したEUエネルギー相の緊急会合は、広範なガス価格の上限設定案の策定を欧州委員会に要請することで合意した。ただ欧州委は、上限設定は副作用も伴うとして慎重姿勢を示している。
ウクライナ侵攻を受けた対ロシア制裁の影響でロシア産のガス供給が急減したことで、ノルウェーはEUの最大の調達先となった。
ノルウェーは信頼できる供給手になろうとしているが、取引条件は企業間の交渉で決定すべきとしている。