[上海 28日 ロイター] – 中国の不動産開発会社CIFIホールディングス(旭輝控股集団)が債務不履行を起こしたと伝わり、28日の中国・香港市場で関連株・債券が急落した。

信用情報サービスのReorgは、CIFIが一部非標準債務の支払いを履行しなかったと指摘した。報道を受けCIFIは金融機関と協議し解決策を探っていると述べた。

CIFIのウェブサイトによる昨年時点で中国で8位の上場不動産開発業者。Reorgは関係者情報の話として、CIFIが、Tianjin Xingzhou Real Estate Development Coという開発事業会社が抱える債務の支払いを履行できなかったとしている。

CIFIについては先週、大手格付け会社フィッチが流動性の減少や債務拡大を理由に格付けを引き下げた。

ジェフリーズは、業界の流動性危機がついに比較的健全とみられていたCIFIにまで波及していることを投資家が懸念していると指摘した。

CIFIの会長は9月27日付の従業員向け書簡で、不動産販売の低迷、景気減速、住宅ローン返済拒否といった状況下で最優先課題は生き残りだと説明。ローン返済拒否を受けて多くの地方当局が不動産業者が販売代金を預ける特別勘定を凍結し各社の資金繰りが悪化しているとし、「今後数カ月で当社のキャッシュフローは前例のない試練に直面する」と述べていた。

香港市場でCIFI株は32.3%急落し最安値で終了。本土不動産株指数も6.4%超下落し最安値となった。

上海市場では不動産企業の債券が売られ、CIFI債は一時取引停止となった。