[13日 ロイター] – 米連邦通信委員会(FCC)が、安全保障上の理由で中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の通信機器の新規販売認可を禁止する方針であることが分かった。同委の資料で明らかになった。
FCCのローゼンウォーセル委員長は先週、認可禁止案を自身以外の3人の委員に提示して最終承認を求めた。両社は認可が得られなければ米国内で新たな通信機器を販売できなくなる。
ローゼンウォーセル氏は13日付の声明で「FCCは信頼できない通信機器の国内での利用が認められないよう図ることで、国家安全保障を守ることに引き続きコミットしている」と表明した。
FCCは昨年3月、米国の通信ネットワークを保護するため2019年に制定された法律に基づき、安全保障上の脅威とみなす企業のリストにファーウェイ、ZTEを含む中国企業5社を指定。昨年6月にリストに指定された全ての企業を対象に、機器販売認可を禁止する方向で検討していると明らかにしていた。
FCCは今年、ロシアのセキュリティーソフト大手カスペルスキー、中国電信(チャイナ・テレコム)米州、中国移動(チャイナ・モバイル)インターナショナルUSAなどを同リストに追加した。
ファーウェイは監視カメラの杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)などとともに、19年に米国の事実上の禁輸リストである「エンティティー・リスト」に指定されている。