- ゴールドマンのトレーディング好調、アップルのiPad強化戦略と株価
- クレディ・スイス増資を準備か、習主席非難が拡大、Vチューバー
夜のニューヨークを歩いていると、突然物陰から飛び出す小動物に小さな悲鳴を上げそうになることがあります。そう、ネズミです。市議会議員によれば、ネズミの目撃報告は2020年以来71%増加。アダムズ市長は17日の記者会見で、各世帯やビルがゴミを街路に出せる時間を午後8時以降に遅らせることで、ネズミを減らすと宣言しました。新たなルールが適用されるのは来年4月1日。ほぼ半年先です。地元メディアの報道を見る限り、この対策の効果に期待しているニューヨーカーは多くないようです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
トレーディング頼み
米銀大手ゴールドマン・サックス・グループの7-9月(第3四半期)決算は、トレーディングの好調が投資銀行業務の落ち込みを補った。トレーディング収入はブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均の57億ドルを上回った一方、投資銀行業務の収入は57%減と、予想より大幅な縮小。同社は投資銀行とトレーディング業務を統合し、ウェルスマネジメントは拡大した資産運用事業と融合させる方針。純利益は30億7000万ドル(1株当たり8.25ドル)に減少し、調整後利益のアナリスト予想は28億ドルだった。収入は120億ドルに減少、予想の114億ドルは上回った。
アップルに注目
アップルはタブレット端末「iPad」エントリー機種のデザインを5年ぶりに刷新し、新しい「Pro(プロ)」モデルを投入したことを発表した。生産性の高いツールとして位置づけるアイパッドのラインアップを充実させる。発表によれば、M2チップが最新の「iPad Pro」に搭載されている。これとは別に、ジ・インフォメーションは関係者を引用して、アップルが「iPhone14プラス」の生産を削減していると報道。株価は一時1.3%近く下げた。
必要性に備え
クレディ・スイス・グループはバランスシートの補強と再建資金調達の必要性が生じた場合に備え、増資の可能性についてロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)やモルガン・スタンレーなどと協議している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。増資は27日に予定する再建計画の正式発表後に実施する可能性もあるという。別の複数関係者は先に、クレディ・スイスとしては現在の低い株価水準での新株発行は望んでいないものの、資産売却で不十分な場合は増資の必要性を否定しないと述べていた。
検閲に抵抗
中国共産党の習近平総書記(国家主席)を非難するスローガンを記した横断幕が、先週北京市内の陸橋に掲げられたが、同じ内容の批判が国内の他都市や国外にも広がっている。中国本土では引き続き、今回の北京での出来事への言及が厳しく制限されている。民主化を求めるインスタグラムのアカウントを運営し、3万人余りのフォロワーを抱える匿名の中国人グループ「VoiceofCN」によると、こうしたスローガンが北京や深圳、上海、広州、香港など少なくとも7都市でひそかに掲げられた。米国や日本、韓国、台湾などにある200を超える大学でも一連の表現が見られたという。
26歳のビリオネア
「Vチューバー」のマネジメントなどを手掛けるANYCOLORの株価が上昇基調だ。創業者の田角陸氏は26歳で、保有株式の時価が10億ドル(約1490億円)を超すビリオネアとなった。月ノ美兎や壱百満天原サロメら140人以上のVチューバーが参画するプロジェクト「にじさんじ」の好評などで、ANYCOLORは事業規模を拡大し、今年6月8日に東証グロース市場に上場。5-7月期(第1四半期)の営業利益は21億円と、前期(22年4月期)実績の42億円の半分を稼ぎ営業利益率は約36%に達した。今期(23年4月期)の営業利益も55億-65億円と大幅な成長を見込んでいる。
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