【シリコンバレー時事】トランプ前米大統領は２８日、実業家イーロン・マスク氏による米ツイッター買収について、「まともな人の手に渡った」との見解を示し、歓迎した。マスク氏は、アカウントが凍結されたトランプ氏のツイッター復帰を容認する考えを示しており、実現すれば、２０２４年の米大統領選などに影響を及ぼす可能性がありそうだ。
米ツイッター、混迷の終止符見通せず マスク氏、不信払拭が課題
トランプ氏は、自らのインターネット交流サイト（ＳＮＳ）「トゥルース・ソーシャル」上で、ツイッターが「過激な左翼らに運営されなくなる」と主張。米テレビに対しては復帰に関心がないそぶりを見せたが、本心ははっきりしない。
昨年１月の連邦議会襲撃事件をあおったとしてツイッターの利用を永久停止され、８８００万人のフォロワーを失ったトランプ氏。今年２月に始めたトゥルースでのフォロワーは４００万人台にとどまり、ＳＮＳ上での発信力は大きく後退した。
一方、マスク氏はツイッターの広告主に対し、買収後に規制が全面緩和され、投稿サイトが「地獄絵図」のような状況に陥るようなことはないと明言。ＳＮＳが米国内の政治的な分断を助長したり、憎悪に満ちた発言の場となったりすることへの危惧も示している。
