- 日中首脳会談、政策金利「最低」でも5-5.25%とブラード総裁
- 英成長率を下方修正、好機見込むオークツリー、ずさん管理のFTX
ペロシ米下院議長(82)が下院民主党のトップを退任すると表明しました。下院本会議場で演説したペロシ氏は、「来年の連邦議会で民主党指導者の再選を目指さない」と言明。「新しい可能性」に対してオープンであるべきだと述べ、世代交代が必要との考えを示しました。次の下院民主党トップとしては、ハキーム・ジェフリーズ議員(52)が有力視されています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
関係改善へ
岸田文雄首相と中国の習近平国家主席が17日、タイのバンコクで会談した。日中首脳の対面会談は約3年ぶりで岸田政権では初めて。約45分間の会談で両首脳は二国間関係改善への意向を確認した。習氏は新時代に見合う日本との関係構築に中国は前向きだと応じ、日中関係の重要性は変わらないと主張。岸田首相は両国は平和と安全保障を守る責任があると述べ、関係構築に両国が努力しなければならないと呼び掛けた。
「最低」ライン
米セントルイス連銀のブラード総裁は、「十分抑制的」な政策にするという金融当局の目標を達成するには、政策金利の水準をより高くする必要があると指摘。「最低」でも5ー5.25%に引き上げるべきだと述べた。講演でブラード総裁は、「これまでのところ、金融政策スタンスの変更は実際のインフレに限定的な効果しかもたらしていないように見受けられる」と語った。
すでにリセッション
英国のハント財務相は、同国はすでにリセッション(景気後退)にあるとの見方を示し、来年の国内総生産(GDP)成長率予想をマイナス1.4%に下方修正した。従来の予測はプラス1.8%だった。「世界的な向かい風」を理由に2024年の見通しも引き下げた。同相は550億ポンド(約9兆1100億円)規模の増税・支出削減を発表。石油・ガス会社に対する超過利潤税を延長し、個人所得や配当への最高税率適用額を引き下げ対象を拡大すると説明。一方で最低賃金を引き上げ、公共料金の支払いに苦しむ弱者には的を絞った支援を提供した。
好機がやってくる
ディストレスト債投資を手掛けるオークツリー・キャピタル・マネジメントの共同創業者ハワード・マークス氏は、世界金融危機以降で有数の好機が訪れると見込む。金利上昇とリセッションの接近で、苦境に陥る企業が増えている。「1年前は見通しに全く陰りはないと考えられていた」が、今は投資家が「もう駄目だと考える地点に達しつつあると思う。その時こそ、大規模な取引をする。資産を安価に買い入れ、安全に高い利回りで融資を行う好機だ」と同氏は語った。
ずさん管理
サム・バンクマンフリード氏が率いていた暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの破綻処理を進めるアドバイザーらは、同社内での現金と仮想通貨の所在確認に苦労している。FTX内部の統制と記録管理がいかにずさんだったかが明らかになりつつある。FTXの新最高経営責任者(CEO)に就任した企業再生・再編の専門家、ジョン・J・レイ氏は「私のキャリアにおいて、ここまで企業統治が完全に機能しておらず、信頼できる財務情報が完全に欠落している状態は見たことがない」と、破産裁判所に提出した宣誓書で述べた。
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