[ドバイ 21日 ロイター] – スカーフ着用を巡り警察に拘束された女性が死亡した事件に対する抗議デモが続くイランで21日、携帯電話からのインターネット接続が広くできない状態となった。独立系のインターネット監視団体「ネットブロックス」が明らかにした。
クルド人居住地域の反政府勢力鎮圧のため当局がインターネットを遮断しているとの懸念が人権団体の間で高まっている。
イランでは9月にスカーフのかぶり方が不適切だとして、クルド人のマフサ・アミニさんが風紀警察に拘束され急死した事件が発生した。デモはクルド人が多く住む西部の州で特に激しさを増している。
また、サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会で同日、イラン代表の選手らはドーハで迎えた初戦のイングランド戦前、国歌を斉唱しなかった。国内の抗議デモへの連帯を示す動きとみられるが、イランの国営テレビは、選手が試合前に国歌斉唱のために整列する場面を放映しなかった。