[台北 22日 ロイター] – アップルなどの電子製品受託生産大手、台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)は22日、台湾積体電路製造(TSMC)と中国半導体大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)の幹部を歴任した蒋尚義氏を、新設した半導体戦略責任者に起用すると発表した。
ホンハイは近年、事業の多様化を図り半導体事業に進出。昨年、台湾の半導体メーカー、マクロニクス・インターナショナル(旺宏電子)から工場を買収し、今年9月にはインドのベダンタと合弁で半導体・ディスプレー工場を現地に設立すると発表した。
ホンハイは、蒋氏の業界での豊富な経験が半導体事業の国際展開戦略に「貴重な支援」と「技術的指導」を提供すると説明した。
蒋氏はTSMCで研究開発部門の副社長を務めた。その後SMICの副会長に就いたが約1年後の昨年11月に退任した。