[30日 ロイター] – ロシアのセルゲイ・ナルイシキン対外情報局長官は30日に掲載されたインタビューで、米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官と今月会談して核問題やウクライナに関して議論したと明らかにした。
両者は14日、トルコで会談。2月のロシアによるウクライナ侵攻後では、米ロ間で最高レベルの直接会談となった。
ロシアはこれまで、デリケートな議題だとして協議内容についてはコメントしていない。米政府は、ロシアの核兵器使用をバーンズ氏がけん制したと発表した。
在ロシア米国大使館の臨時代理大使を務めるエリザベス・ルード氏は今週、ロシア通信(RIA)に対し、バーンズ氏が「何も交渉せず、ウクライナでの紛争の解決についても話し合わなかった」と語っていた。
ナリシキン氏はRIAに対して「私はルード氏の発言を追認する。さらに、今回の会談で最も頻繁に使われた言葉は『戦略的安定』、『核安全保障』、『ウクライナ』、『キーウ(キエフ)政権』だったと指摘できる」と言及した。両国にはリスクを管理するための窓口があり、同様の対話が必要な場合には実現可能だとしたルード氏のコメントも追認した。