[ブリュッセル/パリ 2日 ロイター] – EU(欧州連合)は、ロシア産原油の輸入価格に1バレル=60ドルの上限を設けることを正式に承認する見通しとなった。承認を保留していたポーランドのアンジェイ・サドスEU大使が賛成の意思を表明した。
ポーランドは、ロシアの戦費調達を制限するため上限を市場価格以下に保つ調整メカニズムを検討するよう求めていた。サドス氏によると、最終合意では、価格上限を市場価格より少なくとも5%低く保つことになる。
ポーランドの承認を受けてEUは、加盟27カ国全てがこの協定を正式に承認するため書面による手続きを開始した。
ロシア産原油の禁輸を開始する前日の4日に正式発表される見通し。
フォンデアライエン欧州委員長は、市場の動きに対応できるように60ドルの上限の調整は可能とした上で、「世界のエネルギー市場を安定させる」という見通しを示した。