[ロンドン 16日 ロイター] – 西側政府の高官は16日、ロシアのウクライナ侵攻によって、プーチン大統領が長期にわたって権力を維持するとの見通しに不確実性が生じたと指摘した。ただ、プーチン氏がその地位を譲る時がいつ来るかを予測することはできないとした。
当局者によると、1年前にウクライナ侵攻を開始する前のプーチン氏の政治的地位は今よりはるかに安泰だった。
「人々は1年前とは違う形で後継者について話している。しかし、ロシアのような場所では(指導者)交代への明確な道筋は存在しない」と高官は匿名を条件に記者団に語った。
2024年に予定されているロシアの大統領選挙にプーチン氏が再出馬した場合、敗北するとは考えにくいと述べた上で、20年の憲法改正時はプーチンが30年代まで権力の座に居座ると考えられていたが、今ではその可能性が低くなったようだと説明。ただ、不確実性は増したものの、指導者の交代が「間近」に迫っていると言うつもりはなく、そのタイミングは「予測不可能」だと述べた。