米国のバイデン大統領が20日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃的に訪問しました。ゼレンスキー大統領との会談で、「キーウはここにある。ウクライナもここにあり、民主主義もここにある」と発言。ロシアの侵攻下にあるウクライナへの支援を続ける意思を示しました。

  • キーウ 2/21 3:04
  • モスクワ 2/21 4:04
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      ■■■2月21日(日本時間)■■■

      06:10(ワシントン20日16:10)

      ウクライナ支援でIMF専務理事「我々に任せて!」

       国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は20日、ウクライナのゼレンスキー大統領とキーウ(キエフ)で会談した。IMFによる更なるウクライナ支援について協議したという。ゲオルギエバ氏がツイッターに投稿して明らかにした。

       ゲオルギエバ氏は具体的な支援内容については投稿では触れなかったが、「我々に任せて!」と強調。ウクライナのシュミハリ首相もツイッターで、ゲオルギエバ氏らとウクライナへの資金援助のしくみについて議論したと明かし、「150億ドル(約2兆円)以上の新たな長期プログラムの開始」について、期待感を示した。

      05:34(キーウ20日22:34)

      ゼンレンスキー氏「今日は象徴的な日」 バイデン氏の電撃訪問に謝意

       ウクライナのゼレンスキー大統領は20日夜のビデオ演説で、米国のバイデン大統領がキーウ(キエフ)を電撃訪問したことに謝意を示し、「今日は象徴的な日だった」と述べた。ウクライナや欧州の未来、世界の民主主義についてバイデン氏に語ったとし、会談が「ウクライナが世界にとっていかに重要であるかを示している」と述べた。

       ゼレンスキー氏は、米国が新たに示した追加の軍事支援にも言及。「一般市民や地域のリーダー、両党の議会議員、バイデン大統領チームのメンバーなど、すべてのアメリカ人に、ウクライナ人を代表して感謝する。米国との同盟は真に世界を強化する」と述べた。

       また「年内にロシアによる侵略に終止符を打ち、占領されている領土を取り戻し、信頼できる安全保障を担保し、自由で平和に暮らしたいと願う欧州の全ての人々のために、私たちはあらゆることをしなければならない」とも語った。

      05:30(ポーランド・ブシェミシル20日21:30)

      バイデン氏、極秘訪問の行程が明らかに

       20日にキーウを訪問したバイデン米大統領の行程が、バイデン氏がウクライナを離れた後、ホワイトハウスからの同行記者によって公表された。ウクライナ訪問は安全上の理由で明らかにされていなかったが、バイデン氏が同日午後8時45分にポーランド南東部のプシェミシル駅に到着し、詳しい内容が分かってきた。

       同行した米紙ウォールストリート・ジャーナルの記者が、今回の訪問を知らされたのは17日だったという。19日早朝に集合するよう指示するメールの件名は「ゴルフトーナメントの到着案内」とされ、携帯電話は当局に預かられるなど、秘密保持が徹底されていたという。

       同紙記者によると、バイデン氏は航空機で19日午前4時15分にワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地を出発。午後5時13分にドイツ西部ラムシュタイン米空軍基地に到着して給油後、ポーランド南東部の空港に午後8時前に着いた。陸路でプシェミシル駅まで行った後、列車は午後9時37分に出発し、約10時間かけて20日午前8時にキーウの駅に到着した。

       バイデン氏はこの日午前にウクライナのゼレンスキー大統領と会談。その後、午後1時10分前に列車に乗ってキーウを出発していた。

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      05:44(ワルシャワ20日21:44)

      バイデン氏、ポーランドでドゥダ大統領と会談へ

       ウクライナの首都キーウ(キエフ)を電撃訪問したバイデン米大統領が現地時間20日午後8時半ごろ、鉄道でポーランドとウクライナの国境の町プシェミシルに入った。ポーランド通信が報じた。

       バイデン氏は21日、ワルシャワでポーランドのドゥダ大統領と会談し、その後、演説する。22日には、旧ソ連の影響下にあった中東欧諸国9カ国(エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア)の首脳会議にも参加する予定だ。

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      02:30(ブリュッセル20日18:30)

      24日までにロシアへの新制裁承認 EU首脳

       欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は20日、EU外相理事会後の記者会見で、ロシアに対する新たな制裁パッケージについて、ウクライナ侵攻から1年となる24日までに承認されるとの見通しを明らかにした。

       第10次となる制裁では、軍事転用できる部品や電子機器などの民生品について、ロシアへの輸出が制限される予定。ボレル氏は会見で、ロシアの財政赤字、貿易赤字の悪化、化石燃料の販売収入の減少が見られるとして、「制裁は有効で、ロシア経済に深刻な影響を与えている」と述べた。

      02:10(キーウ20日19:10)

      南部でロシアのパスポート強要続く ウクライナ軍参謀本部

       ウクライナ軍参謀本部は20…