[北京 7日 ロイター] – 中国の李強首相は7日、先進国への輸出の安定化のために「あらゆる方法を試みる」必要があると言及した。国営メディアが伝えた。世界経済の減速が中国経済に与える影響が依然として重大な懸念材料になっていることを示唆した。
世界第2の経済大国である中国の貿易額は減少傾向をたどっており、政府が3月に発表した貿易統計によると1─2月の輸出は前年同期比6.8%減、輸入は10.2%減った。
李首相が閣議で、市場の予想をさらに安定化させるために実用的で効果的な措置を適切な時期に導入すると発言したことも報じられた。発展途上国や地域市場の開拓を深めるよう企業を指導する措置を講じることも表明したとも伝えられた。
輸出減に直面しているのは中国だけではなく、韓国やベトナムなど他のアジアの輸出国でも2023年の当初数カ月で輸出が減った。
中国で1─2月に半導体の輸入が26.5%と急減したことは、欧米の高インフレで中国からの需要減退が続き、中国から輸出する家庭用電気製品の市場が縮小していることを示唆した。
中国は今月13日に次の貿易統計を発表する予定だ。