【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は14日、中国の偵察気球について、米情報機関がさらに最大4機の情報を把握していたと伝えた。東部マサチューセッツ州空軍州兵のジャック・テシェイラ被告(21)が通信アプリ「ディスコード」で流出させた複数の機密文書の内容を基に報じた。
偵察気球を巡っては、米国が主権の侵害と国際法違反だと反発しているのに対し、中国は「ヒステリックだ」と強硬姿勢を崩さず、米中対立の火種となっている。
流出した文書には、米空母打撃群の上空を飛行した気球や、南シナ海に墜落した気球に関する記述があった。中国気球の空母打撃群の上空飛行が明らかになるのは初めて。