[ニューヨーク 17日 ロイター] – 米アップルは17日、金融大手ゴールドマン・サックスと提携し、米国で高金利の預金サービスを提供すると発表した。金融機関の間で預金獲得競争が激化する中、貯蓄者の取り込みを目指す。

同社のクレジットカード「アップルカード」の利用者が対象で、預金金利は4.15%。アップルは連邦預金保険公社(FDIC)のデータに基づき、全国平均の10倍以上の金利水準だとしている。

地銀や小規模銀行は、より高い金利やキャッシュボーナスなどの新規口座開設キャンペーンで預金獲得にしのぎを削っている。

3月にはシリコンバレー銀行とシグネチャー・バンクの破綻を受け、中堅銀行から大手銀行に預金を移す動きが広がった。

アップルの金利は、ゴールドマンが自社の消費者向けデジタルバンク「マーカス」のオンライン普通預金口座で提供している3.9%よりも高い。