[東京 18日 ロイター] – 日銀の植田和男総裁は18日、衆院財務金融委員会で、物価や賃金上昇の点で「良い芽が少しずつ出始めていると思う」と述べ、時間はかかると思うが「金融緩和の継続で物価目標の達成に近づいていく」と述べた。2013年に策定した政府・日銀の共同声明の考え方は適切で「直ちに見直す必要はない」と改めて明言した。

前原誠司委員(国民民主党・無所属クラブ)の質問に答えた。

植田総裁は、政府と日銀は様々な場で意見交換しており、適切な政策の分担なども「十分議論していくつもりだ」と話した。政府の働き方改革について、女性や高齢者の労働参加が進み、生産年齢人口が減少する中でも雇用の大幅な増加が実現するなど「経済の成長力の強化に寄与してきた」と述べた。

(和田崇彦)