[ブリュッセル 11日 ロイター] – チャットGPTといった生成人工知能(AI)の規制案が欧州連合(EU)欧州議会の二つの委員会で11日に承認された。来月、本会議で採決が実施される見通しとなった。

規制案は2年前に策定され、協議が続いていた。承認された規制案は顔認識や生体認証監視、その他AIアプリケーションの使用に関する規則を盛り込み、AI技術を管理する世界初の包括的規制となる。

規制案では、AIツールは、リスクの程度に応じて、低いものから許容できないものに分類される。ツールを使用する政府や企業は、リスクのレベルに応じて異なる義務を負う。

公共の場での顔認識や予測的取り締まりツールの使用を禁止し、オープンAIのチャットGPTのような生成AIアプリケーションに新たな透明性措置を課す。

今後、欧州議会、欧州評議会、欧州委員会の各代表による協議で内容をさらに詰め、6月に欧州議会の本会議で採決する。可決成立した場合、順守のため2年程度の経過措置を設定する見通し。