[ストックホルム/ロンドン 30日 ロイター] – 米オープンAIなど主要な人工知能(AI)開発企業の最高経営責任者(CEO)や研究者らが30日、AIが人類を滅亡させるリスクに警鐘を鳴らし、核戦争などと同列に扱うよう政策立案者に訴えた。
非営利団体のセンター・フォー・AI・セーフティー(CAIS)が「AIによる人類滅亡のリスクを軽減することは、パンデミック(世界的大流行)や核戦争など他の社会的規模のリスクと並ぶ世界の優先課題とすべき」とする書簡を公開した。
書簡には350人以上が署名。オープンAIのサム・アルトマンCEOやディープマインド、アンスロピックのCEO、マイクロソフトやグーグルの幹部のほか、「AIのゴッドファーザー」と呼ばれるジェフリー・ヒントン氏とヨシュア・ベンジオ氏、米ハーバード大学や中国清華大学の教授らも加わった。
一方、もう1人のゴッドファーザーとされるヤン・ルカン氏が勤務するメタは署名していない。
CAISのダン・ヘンドリクス所長は、米実業家イーロン・マスク氏からも週内に署名が得られることを期待すると述べた。
マスク氏は非営利団体フューチャー・オブ・ライフ・インスティチュート(FLI)が3月に発表した公開書簡で、高度なAI開発の一時停止を呼びかけた。