ワグネルの創設者プリゴジン氏=5月25日に関連会社が通信アプリに投稿した動画より(AFP時事)
【モスクワ・ロイター時事】ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は11日、国防省とは「いかなる契約も結ばない」と述べ、ワグネルが同省監督下に入ることはないと強調した。
これに先立ち、ショイグ国防相はワグネルなどの志願兵部隊に対し、今月末までに同省と契約を締結するよう命じていた。
プリゴジン氏は「ショイグ(氏)は軍の編隊を適切に管理できない」と強調。ワグネルはロシアの利益に沿って活動しているが、国防省の監督下に入ることで、効果的に機能している指揮系統が壊れると訴えた。
プリゴジン氏はこれまでも幾度となく国防省や軍を批判。ショイグ氏や軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長は公には反論していないが、ロシアメディアはショイグ氏が打ち出した志願兵部隊との契約について、ワグネルを服従させようとする試みだと分析している。