[ニューヨーク 15日 ロイター] – 米連邦裁判所は15日、経営破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの創業者サム・バンクマンフリード被告に対する罪状の一部について、破綻を巡って10月2日に予定されている裁判とは別個に審理すると決めた。
銀行詐欺や中国当局者への贈賄など5つの訴因については2024年3月11日に審理することになる。これらは昨年12月にバハマから同被告の身柄が引き渡された後に検察が起訴していた。
バンクマンフリード被告は、詐欺と共謀の罪状13件に対して無罪を主張。当初8件の起訴状によると、同被告は自身のヘッジファンドの損失を埋めるためにFTXの顧客から数十億ドルを盗んだなどとされる。
同被告は裁判所に対し、バハマが同意していないとして、引き渡し後の罪状5件を却下するよう求めていた。代案として別個の裁判とすることも提案していた。
検察側は14日、両国間の引き渡し条約で義務付けられているバハマの同意がいつになるか分からないため、引き渡し後の罪状については別個の裁判を支持するとした。