[ワシントン 3日 ロイター] – 米アップルは3日、人気ゲーム「フォートナイト」を開発したエピックゲームズが起こした反トラスト法(独占禁止法)違反訴訟で、アップルにアプリ市場「アップストア」の課金制度の改善を命じた判決を不服として、連邦最高裁に上告した。

この裁判は2020年、エピックゲームズがアップストアで高額な手数料を徴収されるのを避けるために外部サイトのリンクを貼ったところ、アップルから規約違反としてアプリを削除されたのは不当だとして起こした。

連邦地裁は21年、アップルの対応は反トラスト法違反ではないとしたが、外部リンクへの誘導禁止はカリフォルニア州の公正な競争を求める法令に反しているとして改善を命令。同州の第9巡回区連邦控訴裁判所(高裁)も今年4月、この判決を支持する考えを示した。

アップルとエピックはその後、高裁に判断の見直しをそれぞれ求めていたが、高裁は先週30日に訴えを却下した。

アップル側の弁護士は3日の提出書類で、高裁がカリフォルニア州の不正競争防止法に違反するとしてアップルに対し全国的な命令を出したのは、行き過ぎだったと主張。最高裁への申し立てで、この訴訟は広範な命令を出す判事の権限について「広範囲かつ重要な」問題を提起するとの見方を示した。

エピックも最高裁に上告の審理を求めることができる。