[ドバイ/コペンハーゲン/アンカラ 24日 ロイター] – デンマークの首都コペンハーゲンにあるイラク大使館前で24日、反イスラムデモ参加者の2人がイスラム教の聖典コーランを焼却した。イラク側はこれを非難。両国の関係が一段と悪化する可能性がある。
イラク外務省は欧州連合(EU)当局に対し「いわゆる表現の自由とデモの権利を速やかに見直す」よう要請。同省報道官によると、デンマーク大使館の職員は2日前にイラクを離れたという。その理由や正確な日時は不明。
デンマークのラスムセン外相はツイッターへの投稿で、コーランの焼却について「これら挑発的で恥ずべき行為は、デンマーク政府の見解を代表するものではない。暴力は決して答えではない」と非難した。
今回のコーラン焼却にトルコも反発。トルコ外務省は「卑劣な攻撃」を強く非難すると同時に、デンマーク政府に対し、イスラム教に対する「憎悪犯罪(ヘイトクライム)」を防ぐために必要な措置を取るよう求めた。