ウクライナ侵攻を続けるロシアで15日、民間軍事会社ワグネルの反乱に絡んで航空宇宙軍総司令官を解任されたと報じられたスロビキン上級大将が、北アフリカのアルジェリアを訪問したという写真が広まった。ワグネル系列メディアがSNSに投稿した。
スロビキン氏は、ワグネル創設者で8月に自家用機墜落で死亡したプリゴジン氏と親しかった。連邦保安局(FSB)の取り調べを受けたとされ、公の場から姿を消したことから、消息に注目が集まっていた。
ロシア紙コメルサント(電子版)は15日、関係者の話として、アルジェリア訪問は国防省代表団の一員として実施したものだと報道。省内での新たな担当と関連しているとみられ、プーチン政権によるスロビキン氏への信頼は壊れていないと指摘した。スロビキン氏は過去にシリア軍事介入の総司令官を務めた。