Bre Bradham
米地銀持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)は8日、最高経営責任者(CEO)に指名したジョセフ・オッティング氏に初年度分として最大575万ドル(約8億5000万円)の給与とすでに2130万ドル相当となっているストックオプションを支給したと発表した。
集合住宅の家主との取引で知られるNYCBは当局への届け出で、オッティング氏の報酬を公表。NYCBがムニューシン元財務長官率いる投資家グループから10億ドル余りの出資を受ける中、通貨監督庁(OCC)長官だったオッティング氏がNYCBを率いるために起用された。
数週間前から在宅勤務時代のオフィスビルや家賃制限の厳しい集合住宅への貸し出しに対する懸念でNYCBへの圧力が高まり、資金注入を求めているとの情報でNYCBの株価が急落していた。
届け出によれば、4月1日に正式にCEOに就任するオッティング氏の基本給は125万ドル。現金でのボーナス(賞与)目標は225万ドルで、最大450万ドルまで引き上げられる可能性がある。
また、1株当たり2ドルで1500万株を取得できるオプションも付与。これは四半期ごとに12回に分けて権利が確定する。8日の株価終値は3.42ドル。
関連記事:
原題:NYCB Gives CEO Otting Shot at Tens of Millions in Incentives (1) (抜粋)