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10-12月期に減少した北米ユーザー数は1-3月期に増加
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自社株買い戻しプログラムを90億ドル増額を発表
米フェイスブックの1-3月(第1四半期)決算では、広告収入が過去最高に近い水準に達し、ユーザーは増加していることが示された。
25日の発表資料によると、1-3月期の売上高は前年同期比49%増の119億7000万ドル(約1兆3100億円)で、ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均の114億ドルを上回った。1日当たりのアクティブユーザー数は14億5000万人で、市場予想に一致した。株価は時間外取引で5%強上昇した。
フェイスブックはアプリ開発者が最大8700万人のユーザーの個人情報を政治コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカに渡したとされる問題を受け、ここ1カ月は説明や謝罪、ルール見直しに時間を費やしてきた。この問題は「#deleteFacebook(フェイスブックを削除せよ)」というプロフィル削除の動きを招き、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は議会証言を行ったが、四半期末に向かう時期であったため、これまでのところ影響はほとんど目に見えていない可能性もある。それでも同社のこうした成長持続は、広告主やユーザー、議会の不安をよそにデジタル広告ビジネスが堅調であることを示している。
フェイスブックの北米ユーザー数は昨年10-12月期に初めて減少したが、今年1-3月期には増加に転じた。米国とカナダの月間アクティブユーザー数は2億4100万人に増加し、1日当たりのアクティブユーザーは1-3月期に1億8500万人に増えた。
1-3月期の純利益は、前年同期比63%増の49億9000万ドル。1株当たり利益は1.69ドルで、アナリスト予想平均の1.35ドルを上回った。セキュリティーとビデオコンテンツ、新技術への支出を増やしたため、設備投資額は28億1000万ドルに増加した。同社はまた、自社株買い戻しプログラムを90億ドル増額したと発表した。
原題:Facebook Sales Top Estimates, Fueled by Ads; Shares Jump (1)(抜粋)