-
ウーバーの自動運転技術を搭載したミニバン「シエナ」を生産する
-
トヨタはウーバーの価値を720億ドルと評価する-関係者
トヨタ自動車は新たな出資と自動運転車の路上走行計画を通じて、米ウーバー・テクノロジーズとの提携を拡大する。
両社の27日の発表によると、トヨタは約5億ドル(約560億円)をウーバーに出資する。事情に詳しい関係者によると、ウーバーの価値を720億ドルと評価するものだという。
契約の一環としてトヨタはウーバーの自動運転技術を搭載したミニバン「シエナ」を生産し、別会社が運行する。詳細は非公開だとして匿名で語った関係者によると、この第三者の提携先の名前はまだ明らかにされていない。
ウーバーとトヨタの広報担当者は当初コメントを控えていたが、その後、報道を確認した。投資については米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が27日に報じていた。提携の詳細についてはこれまで報じられていない。
ウーバーのアドバンスト・テクノロジーズ・グループ責任者エリック・メイホファー氏は27日午後に投稿したブログで「2015年以降、われわれは安全で信頼できる自動運転技術をウーバーのネットワークに活用するために取り組んできた。それを単独では達成し得ないだろうことは承知している。だからこそわれわれは構想の実現に向け、世界クラスの自動車メーカーとの提携を続けている」と説明した。
ウーバーの自動運転車による歩行者死亡事故や社内不祥事で目まぐるしい1年に見舞われたダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は同社の安定を目指している。
トヨタとの提携でウーバーの価値は前回の投資から15%高まる。今年のより早い時期に投資家グループはウーバーの価値を620億ドルとみていた。
トヨタは16年に初めて出資してからウーバーとの関係を重視してきた。
原題:Toyota Invests $500 Million in Uber for Self-Driving Tech (2)(抜粋)