23日のニューヨーク外国為替市場では、円が主要10通貨全てに対して上昇。アジア太平洋市場の株安が欧州と米国に波及する中で、円が総じて買われた。通商摩擦が激化する中、世界の経済成長見通しへの懸念も広がっている。

株価指標のMSCIワールド指数は今年に入ってからの最安値付近に下げた。トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が、11月30日-12月1日の20カ国・地域(G20)首脳会議の際に会談するとホワイトハウスが発表した後は、円は上げ幅を縮小する場面もあった。

ニューヨーク時間午後2時42分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%安。前日は今年の高値近辺まで上昇していた。ドルは対円で0.4%安の112円41銭。一時は111円96銭まで下げた。ユーロは対ドルで、0.1%高の1ユーロ=1.1472ドル。

原題:Yen Holds Gains as Global Shares Feel the Pressure: Inside G-10(抜粋)