【ワシントン時事】ナバロ米大統領補佐官(通商製造業政策担当)は9日、11月末に行われる予定の米中首脳会談について「中国との貿易合意はウォール街(米金融の中心地)の条件では決まらない。条件を決めるのはトランプ大統領だ」と述べた。「部外者は出て行け」とも語り、米政権に早期の摩擦解消を働き掛ける金融界を強くけん制した。

 ワシントンでの講演で語った。ナバロ氏は政権内の対中強硬派の急先鋒(せんぽう)とされる。「金融界の圧力で政権の交渉力が弱まれば、良い結果を導けない」と非難した。