7日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが下落。11月の米雇用統計で雇用者数と賃金の伸びが市場予想を下回ったことを受けた。一方で資源国通貨は上昇。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国を合わせた「OPECプラス」が予想を上回る規模の減産に合意したことに支えられた。

ブルームバーグのドル指数は0.1%低下。ドルは主要10通貨に対しては高安まちまちとなっている。最も上げたのはカナダ・ドル、一方最も下げたのはスウェーデン・クローナ。

米労働省の7日発表によると、11月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比15万5000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は19万8000人増だった。平均時給は前月比0.2%増で、伸びは市場予想(0.3%)を下回った。

ニューヨーク時間午後4時33分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%低下。週間では0.4%の下げとなった。ドルは対円ではこの日ほぼ変わらずの1ドル=112円67銭。対ユーロでは0.3%下げて1ユーロ=1.1409ドル。

欧州時間の取引

欧州時間は、米雇用統計を控える中でドルが上昇。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が経済について明るい認識を示したことなどが背景にある。

原題:Dollar Falls Amid Soft U.S. Jobs Data, Higher Oil: Inside G-10(抜粋)
Dollar Gains on Powell Comments Ahead of Payrolls: Inside G-10