フランスの自動車メーカー、ルノーは元会長のカルロス・ゴーン被告の退職に伴う報酬約1100万ユーロ(約13億8000万円)を無効とする決定を下した。

  ルノーの13日の発表によれば、ゴーン被告は2015年に同社と結んだ競合他社に加わらないとの合意に基づく報酬を受けられない。同社は2年分の報酬に相当する額だとしている。また、ルノーに勤続していることを条件として2015-18年に付与された株式報酬も留保する予定。

Renault-Nissan-Mitsubishi Alliance Chairman Carlos Ghosn Interview
カルロス・ゴーン被告Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  競合他社に加わらないとの合意に基づく報酬は500万ユーロ超、また15年に付与され今週支給される予定だった10万株は現在の時価で約570万ユーロ相当。このほかにも、ルノーに引き続き勤務していた場合、将来さらに数百万ユーロ相当の株式を付与される権利を得ていた。

原題:Renault Scraps Some $12.4 Million Worth of Payouts to Ghosn(抜粋)